はい、私、美術館大好きです☺ 前回訪問した時、猛烈に思ったのは、「ここは美術館というよりは美術のテーマパークだ!」という思いです。オリジナルではなく複製を展示。しかもそれは陶板です。そして複製として選ばれた作品はまさに世界の名画。正直なところ最初は、複製品鑑賞してもなーと思ってました。。。しかし、これを美術のテーマパークだと捉えたとき、その素晴らしさに納得致しました。
まず、特殊技術によって陶板で原寸大に再現されているという点がポイントです。例えば油絵を油絵で再現したならそれは贋作でしかないのかも知れません。大塚国際の取り組みでは新たなアートとして蘇らせているといえるのではないでしょうか?
私が特に感嘆したのが、「最後の晩餐」壁画の展示です。私がこの壁画をミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラーチェ教会で最初に見たのは1979年で修復中でした。その後1999年まで22年間も修復に要しています。。
大塚美術館ではなんと、修復前と、修復後という両方が対峙して展示されているんです。素晴らしい企画展示!
日本に居ながら、しかもタイムスリップしたかのように両方の壁画を見ることができるなんて。。
この日本に居ながらというところが2つ目のポイントでしょう。美術書や映像では不可能な臨場感を持ってアート作品が迫ってきます。約4kmに及ぶ鑑賞ルートには、古代遺跡や礼拝堂を現地の空間そのままに再現した環境展示や、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、モネ、ゴッホ、ピカソなどの名画を美術史の変遷に沿って展示した系統展示、時代を超えて古今の画家達の描いた代表的な作品を展示したテーマ展示もあり、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できます。
また、ゴッホが描いた花瓶の「ヒマワリ」全7点を一堂に鑑賞できる展示室も大塚国際ならではの展示スタイルです。オリジナルはといいますと、アメリカの個人が1枚所蔵、日本人実業家が購入したものの太平洋戦争の空襲で焼失したりして、残りはノイエ・ピナコテーク(ドイツ、ミュンヘン)、フィラデルフィア美術館(アメリカ、フィラデルフィア)、ナショナルギャラリー(イギリス、ロンドン)、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(日本、東京)、ゴッホ美術館(オランダ、アムステルダム)です。こんなに廻れるかって☺
美術館の入り口は、え?という感じですが入ってびっくり(ここでは明かしませんね☺)何時間あっても足りないよ~という方が多いのもうなづけます。
さあ、美術のテーマパーク「大塚国際美術館」が貴方を空間と歴史を跳び越えてお待ちしています!